ひらがなの教え方!ひろい読みの次のステップのポイントは2つ!

国語

ひらがなの教え方で,ひろい読みはできているのに,書いてあることが分からない子どもへの対応でお困りではありませんか?

ポイントは,音節を意識することと,適切な単語から取り組むことです。

次のステップアップのためのひらがなの教え方と併せて,読み書きしやすいおすすめの単語についても具体的に解説していきます。

ひらがなのひろい読みをステップアップ!教え方のポイントその1:音節の意識化

ひろい読みはするのに,まとまりで読めないとか,書いてあることが分からない,という子どもへの教え方としては,音節を意識して単語を構成できるようにすることです。

その上で,書く活動に入ると,単語のまとまりをとらえて,比較的スムーズに読んだり書いたりできるようになります。

その教え方を順番に説明していきます。

発語を確実にして音節を意識できるようにする

まず,一文字ずつの音節を確実に言えるようにします。

大きな声で,はっきりと言えるまで繰り返していき,音節を意識させます。

用意する単語カードは,音節が分かれていて,目で見てハッキリとらえやすいように,マスに入れたものが良いでしょう。

単語の音節を意識化する

1文字に1マス

単語の音節を意識化できない

音節で分かれていない

無理強いにならないように,大人と交互に読んだり,文字を一文字ずつ指さして読んだりしてみてください。

次に,単語を何度も読んで音を覚えるようにします。

このとき,絵を添えると,単語の意味もつながりやすく,読む意欲づけにもなります。

絵を指さして「か,め」と読んだり,文字を指さしながら「か,め」と読んだり,バリエーションをつけると飽きずに取り組めます。

ものの名称と文字をつなぐ

絵と文字が一体化

文字カードを並べて1つの単語を構成する

はじめは,台紙にも文字が入ったものを用意すると抵抗なく取り組めると思います。

音節を意識化する工夫

色つきの文字カード

音節を意識して単語を構成する

文字無しの台紙

 

できるようになったら,台紙の文字がないものへと進めてあげるといいかと思います。

大切なのは,常に音声化!

声に出して読むことです。

文字カードを並べるときも,できあがった単語を読むときも,いつも声に出して音節を意識できるようにしてあげてください。

ワークシートやノートに書く

なぞりがき→視写→聴写の順に進めていきます。

はじめは,なぞりがきから,運筆に気をつけて,「か,め」と言いながら書くようにしましょう。

書いたら,文字を指さして「か,め」と声に出して読みます。

次は,視写です。お手本をよく見て書きます。

戸惑うようでしたら,「ここから書くよ」と,始点を打ってあげるといいです。

それでも文字の形があまりにも整わないようでしたら,薄く書いてあげるとか,一画目だけ書いてあげるとか,工夫して励ましながら取り組んでみてください。

なぞり書きをするためのワークシート

なぞり書き用

視写するためのワークシート

視写用

 

そして,聴写です。

お手本を見ないで,「かめ」の音声を聞いて,「かめ」と書けたらOKです。

ひらがなのひろい読みをステップアップ!教え方のポイントその2:取り上げる単語

単語は,文字数の少ない二音節から取り上げ,三音節,四音節と,増やしていくといいでしょう。

語頭が,子どもが発語しやすいものが最適ですので,おすすめの単語例を紹介します。

適切な言葉かけについてもお知らせしますので,参考にしてみてください。

おすすめの単語

これが一番というものはありません。

一般的に,子どもが発語しやすい音は,「あ,い,か,は」などです。

目の前の子どもが発語しやすい音が語頭にある単語を選んであげてください。

子どもの生活に身近な二音節の単語です。

  • 「あ」が語頭:「あめ」「あか」「あお」「あり」
  • 「い」が語頭:「いし」「いえ」「いも」「いぬ」
  • 「か」が語頭:「かめ」「かき」「かさ」「かに」
  • 「は」が語頭:「はし」「はこ」「はな」「はと」

この順番でやらなければいけないというものではありませんので,楽しみながら取り組んでみてください。

一見して書きやすいと思える「し」や「へ」などは,長年,子どもたちを見てきて,どちらかというと発語しにくく,書くときにマスの中で形を整えるのに苦労するようです。

でも,子どもの興味があるとか,自分の名前にあるといった場合は,どうぞ柔軟に取り上げてみてください。

二音節ではないのですが,身体の一部を表す単語も身近でイメージしやすいので活用してください。

身体の一部を表す単語例

  • 「かお」「あし」「かた」「ひざ」「あたま」「おなか」など

単語を書くときの言葉かけ

はじめのうちは,書く前や書いているときに,「か,め」とハッキリ区切って読んであげると,音節に意識が向きやすいです。

書いたあとも,「何て書いたの?」と言って,子どもと一緒に「か,め」と読んであげてください。

文字を指さしながら音声化するのも効果的です。

しないほうがいい言葉かけは,「かめ」を書くときに,「かきの,だよ」と,他の単語を持ち込むことです。

このやり方で身につけた単語は,「か」と「め」は読めるのに,亀を見て「かきの」と言ってもらわないと書けないという状況に陥ることがあります。

一度そうやって身についてしまうと,修正するのに時間がかかるし,子どもが混乱して,読み書きが楽しくなくなります。

大人は良かれと思って,そのようなNGワードで教えることがあるので気をつけましょう。

ひらがなのひろい読みをステップアップ!教え方のポイントまとめ

いかがでしょうか。

ひらがなのひろい読みをステップアップする教え方のポイントは,

  • たくさん発語して,音節を意識できるようにする
  • 子どもが発語しやすい語頭の単語から取り組む

はじめのうちは,少~し時間がかかるかもしれません。

でも,いくつかの単語を身につけていくうちに,文字と音声がつながり,単語のまとまりとしてとらえることができるようになります。

もし,1つの単語で聴写までいかなくても,単語としてよむことができていれば,次に進めてください。

どうぞ根気よく取り組んでみてください。

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