小学生の作文の書き方!苦手な子でも書ける教え方のポイント2つ!

国語

小学生の作文の書き方の形として,学校では「はじめ,なか,おわり」で指導されることが多いです。

とても書きやすいスタイルのはずですが,作文が苦手な子どもにとっては,事実の羅列になりがちです。

体験したことや楽しかったこと,思ったことや感じたことをまとめていく,小学生の作文の書き方について解説します。

小学生の作文の教え方ポイントその1:書く前が大事

作文は,実際に書く前に,何を書くかについて絞り込むことがとても大事なポイントです。

書く内容を絞り込む手順を説明します。

伝えたい相手を決める

伝える相手は誰でもいいのですが,よく知っている身近な誰か,一人か二人がいいと思います。

例えば,一緒に遠足に行けなかった友だちのAさんとか,大好きおじいちゃんやおばあちゃんなど,すぐに顔が思い浮かぶ相手がいいです。

伝える相手がハッキリすると,伝えたいこと=書きたいことがハッキリします。

そして,書く気持ちも高まるようです。

伝えたいことを決める

子どもに「伝えたいことは?」と聞くと,一番に出てくるのは楽しかったことでしょう。

楽しかったことや面白かったことをいくつか挙げたら,できれば一つ,多くても二つに絞ります。

いくら楽しかったからといって,全部並べて書いたら,原稿用紙は埋まりますが,つまらない作文になってしまいます。

ここは,思い切って絞り込みましよう。

伝えたいことが明確になるだけでなく,このあとの書く作業が,ぐんとスムーズになります。

小学生の作文の教え方ポイントその2:構成メモをつくって書く

作文用紙を出して,「さあ,楽しかったことを自由に書いてごらん」と言うのは,あまりにも乱暴なやり方です。

構成メモをつくって,全体の体裁を整えてから清書すると,統一感のある良い作文になります。

構成メモを書く

構成メモを書く用紙は,作文用紙の2.3行分の文字が書けるものなら何でもいいです。

もしできるなら,作文用紙をコピーして,2.3行ずつにカットしたものを用意することをおすすめします。

これだと,マス目に合わせて書く練習になるし,文字量の目安にもなります。

「はじめ,なか,おわり」の

  • 「なか」
  • 「おわり」
  • 「はじめ」

の順で書いていきます。

「なか」の書き方

一番中心となる「なか」には,伝えたいことを書きますが,一枚のメモ用紙には,一文書くようにします。

例えば,「クラスのみんなで大なわとびをしました。」と書いたら,内容がふくらむような問いかけをしてみてください。

「どんな跳び方をしたの?」

「何回ぐらい続けて跳べた?」

「跳ぶときに,気をつけたことはある?」

などでしょうか。

その場面の様子を思いだすことができれば,「B君のとび方がすごくおもしろかったんだよ」などと,エピソードが出てくるとしめたものです。

「じゃあ,そのことも書こう」と中身が詳しくなってふくらんでいきます。

さらに,どう思ったかについて,一文書いたら「なか」のできあがりです

「おわり」の書き方

おわりには,またやりたいことや次にしたいこと,考えたことなどを書きます。

慣れないうちは,「〇〇をして楽しかったです。またやりたいです。」でも大丈夫です。

書き慣れていくと,メインの文章の後にまとめの文を書く,ということが分かってきます。

「はじめ」の書き方

いつ,どこで,何をしたか,楽しかったことについて書きます。

例えば

「3月のはじめ,〇〇公園に遠足に行きました。クラスのみんなで,大なわとびをしたことが一番おもしろかったです。」

このように,伝えたい相手に,伝えたいことを紹介するものです。

既に,「なか」と「おわり」を書いているので,サクッと書けるはずです。

タイトルを書く

タイトルは,最後がいいです。

全体を総括して,タイトルを考えた方が一貫性のある作文になります。

はじめに,タイトルを決めると,その主題にしばられて,苦手な子どもは,筆が進みにくいようです。

清書をする

構成メモを順に並べて,誤字脱字などをチェックします。

OKならば清書していきます。

小学生の作文の教え方ポイントまとめ

いかがでしょうか。

「はじめ,なか。おわり」の構成で書くときのポイントはこれです。

  • 書く前に,伝えたい相手を決めて,何を伝えたいか絞り込む
  • 構成メモをつくって下書きをしてから清書する

まずは,書きたい思いをもたせることです。

そして思いを文字にして伝えていくときに,段階を追って進めていくと,その子ならではの視点で書かれた良い作文になっていくと思います。

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