小学校の英語アルファベットの指導は,3年生からはじまります。
はじめは読めるだけでいいのですが,5.6年生になると,書く活動も入ってきます。
大文字も小文字も必要になりますし,国語ではローマ字も出てきます。
小学校英語のアルファベットの読み書きで,混乱することなく取り組むことができるような指導のコツについて解説します。
小学校の英語アルファベット指導方法!
小学校の英語活動(外国語活動)で指導する内容は,
- 3.4年生:聞くこと,話すことの言語活動
- 5.6年生:聞くこと,話すことに加えて,読むこと,書くことです。
このように,読む活動と書く活動は,高学年の指導内容ですが,アルファベットの読み書きに関しては,3年生から取り組んだ方が先々いいと思います。
それでは,小学生のアルファベットの指導で気をつけることをお伝えしていきます。
読む活動
アルファベットは,ご存知のように,26文字から成り,大文字と小文字があります。
大文字も小文字も読めることが大切ですが,まずは,大文字からはじめましょう!
正しく読むことができるように,できるだけ正しく発音されたものを聞かせてあげてください。
楽しく覚えることができるような歌やチャンツなどがたくさんあります。
YouTubeなどを検索すると,色々でてきます。
文字と読みがつながるまで,歌ったり唱えたり楽しく取り組んでください。
書く活動
大文字から書いてみましょう。
4線の罫線が入ったものに書くことをお勧めします。
将来的には,線が無いものに書くことになりますが,中学校の1年生までは,4線のどの位置にあるかが求められます。
![ローマ字を書く4線紙](https://hiromix55.com/wp-content/uploads/2021/10/4線紙・均等-500x128.jpg)
通常の4線紙
2020年から,英語用の罫線(4線)が改訂されました。
将来に向けて,5:9:5の4線に慣れていてもいいかもしれません。
![比率を整えた4線紙](https://hiromix55.com/wp-content/uploads/2021/10/4線紙5.9.5-500x147.jpg)
5:9:5の4線紙
教科書やネットなどでダウンロードしたお手本を見ると,書き順が書いてあるものもありますが,あまり捉われなくてもいいかと思います。
書き順は,あくまできれいに書くための目安です。
4線紙に書くときに気をつけることは,罫線のどこに書くかです。
子どもに分かりやすいように,「〇階建て」を使うといいと思います。
![ローマ字を4線紙に書く位置](https://hiromix55.com/wp-content/uploads/2021/10/階建て絵入大文字-500x145.jpg)
大文字は2階建て(上の2段)
大文字は,全て2階建てです。
![ローマ字の小文字を4線紙に書く場合](https://hiromix55.com/wp-content/uploads/2021/10/階建て絵入り小文字-500x220.jpg)
小文字は,1階建て,2階建て,地下1階
小文字は,1階建て,2階建て,地下1階建ての3種類があります。
書いたら,声に出して読んでみます。
音を聞いて,何も見ないで書くことができるようになるといいですね。
学年別の英語アルファベット指導方法!
小学校の外国語の指導は,3年生からはじまります。
プログラミング学習やパソコン入力などでも,アルファベットが出てきます。
アルファベットは,日常生活でも溢れていますので,早いうちに取りかかることをお勧めします。
中学年のアルファベットの指導
3.4年生では,大文字を読んだり書いたりできることをめざしましょう。
できれば,小文字まで習得すると,社会科や理科の授業でも困らないし,パソコン入力でも活用できます。
前述した「読む活動」と「書く活動」の進め方で大丈夫です。
が,ここで,問題が一つあります。
3年生から,国語の授業でローマ字が出てきます。
ローマ字は,「A,a」を「あ」,「E,e」を「え」と読むことになります。
ここで,混乱する子どもが出てくることが考えられます。
将来的に,どちらの読み方も必要になってきますので,先に,アルファベットの読み方に慣れておくことをお勧めします。
高学年のアルファベットの指導
5.6年生では,大文字も小文字も読んだり書いたりできることをめざしましょう。
文部科学省の学習指導要領を見ますと,
- 読むことは,「活字体で書かれた文字を識別し,その読み方を発音することができるようにする。」とあります。
- 書くことは,「大文字,小文字を活字体で書くことができるようにする。」と,明記されています。
ということは,アルファベットの文字を見て,どの文字かとらえることができ,読み方(発音)もできることが求められています。
また,文字の音(読み方)を聞いて,大文字や小文字を書くことも含まれています。
2020年から,小学校高学年の英語学習に「書く活動」が導入されました。
中学校では,アルファベットは既に身につけているものとして授業が進みます。
なので,
小学校卒業までには,アルファベットの読み書きが自在にできるようにしてあげることが必要です。
小学校のアルファベットの指導のポイントまとめ
いかがでしょうか。
小学校のアルファベットの指導のポイントとしては,
- 読む活動からはじめる
- 書く活動は,読み方(発音)とあわせて取りくむ
- 小学校卒業までに,大文字と小文字の読み書きを身につける
学ばせることが多すぎる!と,悲鳴をあげたくなりますが,正しい文字を正しい発音で!などと肩ひじ張らず,気軽に楽しくやってみてください。
案外,子どもは,新しいことに面白さを感じて興味深く取り組むものですから。
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