指を使わずに素早く数える!算数の教え方のポイントとコツ

算数

算数で指を使わずに素早く数える教え方を具体的にポイントを挙げて解説いたします。

指を使って計算していると,時間がかかるし,数範囲が大きくなるので,数え間違いも増えてきます。

できるだけ早いうちに,算数で指を使わずに素早く計算できるようにして暗算へとつないであげるといいかと思います。

初歩の段階で,10までの数を中心に,数えたり,合わせたり,分けたり,といった活動の中で,繰り返し数の操作に親しむことで,培われていく内容です。

が,指を使って計算する子どもは,十分に確認して定着する前に,授業が進んでいったものと思われます。

算数で指を使わずに計算できるための準備:チェックポイント

指を使ってはいけないということではありません。

2,3歳のころは指を使っていいのです。

と言うより,指は一番身近な道具ですから,脳の発達を促すためにも,しっかり使い込むことが発達を促します。

これから,数え方をチェックするポイントと,そのについて対処法についてお知らせします。

その1:「い~ちに~いさ~ん」と数えていないか

一見,数えているようですが,つながっているとどこで区切れるのか分からなくなりやすいです。

その2:指さして1個ずつ数えるときに,数と指さしがずれていないか

1個目は「いち」と言えても,指さしと言葉がだんだんずれることがあります。

そうなると,個数があやふやになってしまいます。

その3:最後に数えた数が個数ということが分かっているか

数えた直後に「いくつあった?」と尋ねると,また最初から数えることがあります。

これは,最後に数えた(言った)数が個数ということが分かっていない姿です。

数を数えるときに気をつけること

その1:区切って数える

1つずつ,はっきり区切って数を言えるようにします。

はじめのうちは,一緒に区切って数えたり,大人が区切って数えてみせたりするといいです。

お子さんの実態によっては,やや大げさにやってみせると効果的です。

その2:ずれているときは,一緒に数えたり,数えてみせたりする

2つのことを同時にするのは,慣れないと難しいものです。

大人が指さして,その動きに合わせて数を言うとか,逆に,子どもが指さす動きに合わせて数を言ってあげるとか,動作を1つに絞って,慣れてきたら2つのことにやっていくと,スムーズに身につけていきやすいです。

その3:最後の数を強調して言う

例えば,3個の個数を数えるとき,「1,2,3」と,最後の数を強調して言うと分かりやすいようです。

さらに,「1,2,3! 3だね」と,押さえてあげることも効果的です。

一番気をつけることは,根気よく無理強いしないでやることです。

子どもがすぐにできないと,ついつい厳しい口調になりがちです。

数え方があやふやになっている子どもは,何回もやり直しをさせられると,不安傾向が強くなり,数えることそのものが嫌になる状況もおこりがちです。

これでは,本末転倒ですので,焦る気持ちは押さえて,間違っても咎めないで,1つでも良いところをみつけて進めることが大切です。

また,スモールステップで取り組むのもいいです。

例えば,最初は,3までの数範囲からはじめて,できるようになったら5まで,8まで,10まで,といった具合に数範囲を広げていくことをお勧めします。

本当に数を身につけたのか確かめる方法

3までの数で大体数えることができるようになると,すぐに範囲を大きくしていきたくなりますが,元のもくあみになりがちです。

数えることが不確かな子どもを見ていると,4,5,6,の辺りの数があやふやなことが多いようです。

では,次に進むときの目安はどうしたらいいかですが,

3から5までの数に進む前に,「3個持ってきて」と言って,まとめて3個取れたらOKです。

このとき,1個ずつ持ってくるときは,まだ次に進むには早いということになります。

そして,手のひらにおはじきを1個のせて「3個にして」と言ったときに,2個のせることができるか,同じように2個のせて「3個にして」に応えられるかを見てください。

迷わず,3個にしたら「3が分かった」ということになります。

欲を言うと,2個のせるときに,1個,2個と別々ではなく,2個をまとめてのせることが理想的です。

これは,合成・分解という操作活動で,数概念が身についていくのに必要なプロセスでもあります。

まとめ

指を使わない計算をするには,まずは数え方が大事

①数は,1つずつ区切って数を言うこと

②指さしと数唱がずれないように気をつけること

③個数が意識できるように,最後の数を強調して言うこと

繰り返しますが,指を使って計算することは決して悪いことではありません。

10までの数が確実に身につけるまでは,思わず使ってしまうこともあるかと思います。

そのとき,きつく言うと,子どもは恥ずかしいことだと思い込んで,机の下で隠れて指を使うようになります。

今回,ご紹介した数え方は初歩の段階です。

気持ちをゆったりもって,子どもが指を使わずに数えようとする姿を認めて,根気強く取り組んでみてください。

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